薔薇色って何色?――ロト7で人生をやり直すはずが、敏腕弁護士の執着愛に捕まりました――
食事を終え、荷物を少しだけ整理した。

明日の朝に必要な着替え、下着、洗面用品、化粧品、薬だけを出し、残りはスーツケースへ入れたままにする。

ここはまだ、私の家ではない。

一時避難。

そう思った瞬間、ふと疑問が浮かんだ。

じゃあ、私の家って今はどこなんだろう。

朝までなら迷わず、あの部屋だと答えた。

狭くても、古くても、誰にも頼らず自分で探して選んだ、唯一安心して帰れる場所。

でも今は、そこへ戻るなと言われている。

何より、私自身が戻ることを怖いと思っている。

家をなくしたわけではないのに、帰る場所を一つ失ったような気がした。

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