薔薇色って何色?――ロト7で人生をやり直すはずが、敏腕弁護士の執着愛に捕まりました――
私はしばらく画面を眺め、それから思わず笑った。

「……みんな、同じこと聞くのね」

寝られたか。

朝ごはんはどうするのか。

今日はどうするのか。

聞き方はそれぞれ少しずつ違うのに、内容はほとんど同じだった。

昨日まで、朝起きても誰かから“ちゃんと寝た?”なんて聞かれることはなかったし、朝ごはんをどうするかなんて、誰かが気にすることもほとんどなかった。

それなのに今日は、朝六時から三人。

「……過保護じゃない?」

そう言いながらも、口元が少し緩んだ。

嫌ではない。

昨日までなら、もしかすると面倒だと思っていたかもしれない。

でも今日は、何となく安心した。

まず聖子さんへ、

『おはようございます。ちゃんと寝れました。モーニング、行きたいです』

と返信する。

続いて鈴子さんへ、

『おはようございます。思ったより寝れました。朝ご飯まだなので、モーニングご一緒してもいいですか?』

最後に陸斗さん。

少しだけ考えてから、

『おはようございます。寝れました。朝ご飯はまだです。下のカフェに行く話になっています。今日の予定ですが、12時から18時まで倉庫のバイトがあります』

と送った。

数秒で既読がつく。

早い。

そして、すぐに返ってきた。

『倉庫のバイト?』

< 71 / 253 >

この作品をシェア

pagetop