薔薇色って何色?――ロト7で人生をやり直すはずが、敏腕弁護士の執着愛に捕まりました――
「じゃあ」

暢さんが、私から預かったスマートフォンを軽く持ち上げた。

「僕はこっちを見る。その間に聞き取りを進めてもらおうか」

「はい」

「陸斗、お願い」

「分かりました」

また何事もなかったように役割分担が決まる。

陸斗さんが、私の前に置かれたメモへ視線を落とした。

「では、今は掛け持ちはないんですね?」

「はい。先月で派遣の契約が切れたので、今は倉庫だけです」

「週に何日?」

「週五です」

「勤務時間は固定ですか?」

「それが、全然固定じゃなくて。倉庫自体が二十四時間稼働してるので、朝も昼もありますし、夕方からとか、遅番、夜勤、深夜勤務、早番まであります」

陸斗さんのペンが止まった。

「かなり幅がありますね」

「はい。空いてる時間に希望を出すので、毎回同じじゃないです」

「今日が十二時から十八時。その次は?」

「明日は休みです。その次が早番だったと思います」

「何時からですか?」

「六時です」

今度は茂樹先生まで少し表情を変えた。

「六時ですか。これまでは何時頃、家を出ていたんです?」

「前の家なら、五時過ぎでも間に合ってました」

以前住んでいたのは、少し古いけれど一人で暮らすには十分だった2DK。

倉庫まで近かったことも、この仕事を続けていた理由の一つだ。

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