薔薇色って何色?――ロト7で人生をやり直すはずが、敏腕弁護士の執着愛に捕まりました――
愛梨さんも、その隣でこちらを見ている。

「だったらさ」

純さんが椅子をこちらへ向けた。

「いっそ、うちで働いてもらったら?」

「……え?」

あまりにも普通に言われて、私は純さんを見る。

「うちって……」

純さんが足元を指す。

「ここ。澤登法律事務所」

「え?」

愛梨さんも頷いた。

「私も、それはいいと思います」

「ちょっと待ってください。私、法律事務所で働いた経験なんてないですよ?」

「それは昨日も聞きました」

愛梨さんが笑う。

「最初から法律の専門家として働いてくださいって話ではないです。事務もありますし、神宮寺さんは英語もできますよね」

「留学経験もあるんだよね?」

純さんに聞かれて、頷く。

「はい」

「だったら英文の資料とか、海外とのやり取りで助かることもあるし、最初はできるところからでいいじゃない」

「でも……」

「しかも」

純さんが少し楽しそうに続ける。

「今、八階でしょう?」

「はい」

「職場、二階」

「……」

それは確かに強い。

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