薔薇色って何色?――ロト7で人生をやり直すはずが、敏腕弁護士の執着愛に捕まりました――
振り返ると、部署長が立っている。
「あ、はい」
「ちょっと……いいですか?」
普段より、どこか歯切れが悪い。
案内されたのは、作業エリアから少し離れた小さな事務スペースだった。
席に着いても、部署長はなかなか話し始めない。
書類を見て、私を見て、また書類へ目を落とす。
「……神宮寺さんなんですが」
「はい」
「あの、その……今月いっぱいで、こちらとの契約は終了ということになりまして」
「今月いっぱい?」
「はい」
それなら、まだ分かる。
契約を更新しないということなのだろう。
ところが部署長は、額の汗をタオルで拭いながら続けた。
「ただ……今日で最後です」
「……今日で?」
「あ、はい」
「ちょっと……いいですか?」
普段より、どこか歯切れが悪い。
案内されたのは、作業エリアから少し離れた小さな事務スペースだった。
席に着いても、部署長はなかなか話し始めない。
書類を見て、私を見て、また書類へ目を落とす。
「……神宮寺さんなんですが」
「はい」
「あの、その……今月いっぱいで、こちらとの契約は終了ということになりまして」
「今月いっぱい?」
「はい」
それなら、まだ分かる。
契約を更新しないということなのだろう。
ところが部署長は、額の汗をタオルで拭いながら続けた。
「ただ……今日で最後です」
「……今日で?」