薔薇色って何色?――ロト7で人生をやり直すはずが、敏腕弁護士の執着愛に捕まりました――
更衣室へ戻り、ロッカーを開ける。

さっき入れたばかりの二台のスマートフォンが並んでいた。

新しい方を取り出し、グループLINEを開く。

余計な推測は入れず、起きたことだけを打ち込んだ。

『勤務先に到着して部署長に呼ばれ、今月いっぱいで契約終了と言われました。ただ、今日で最後とのことで、本日の12時〜18時の勤務も無しになり、このまま帰るように言われました。このあと、どうしたらいいですか?』

送信して、返事を待ちながらロッカーの中を確認する。

今日で最後と言われた以上、仕事用に置いていた物も全部持って帰った方がいいだろう。

バッグを広げた、その時だった。

少し離れたところから、二、三人の女性が話す声が聞こえてきた。

別に聞こうと思ったわけではない。

でも、

「なんか、神宮寺さん、今日付けだって」

自分の名前が聞こえて、手が止まった。

「え、今日? 来てから言うとかある?」

「気の毒よね。普通、先に連絡するでしょ」

「どうも昨日の晩に、急に本社から連絡あったらしいよ」

< 86 / 290 >

この作品をシェア

pagetop