薔薇色って何色?――ロト7で人生をやり直すはずが、敏腕弁護士の執着愛に捕まりました――
昨日の夜に、本社から突然連絡。

今日付けで契約終了。

そして今。

仕事してないよね。

ただの偶然かもしれない。

昨日から返事をしていないから、未來が勝手にそう思っただけかもしれない。

でも――偶然にしては、少しタイミングが良すぎない?

「……何なの」

小さく呟き、旧スマートフォンの画面を伏せた。

今は動かない。

愛梨さんが戻ってくるまで、ここで待つ。

そう決めて、ロッカーの片づけを始めた。

十分も経たないうちに、新しいスマートフォンが震えた。

『神宮寺さん、着きました。今、入口の近くにいます』

愛梨さんからだった。

『分かりました。今行きます』

忘れ物がないことを確認し、二台のスマートフォンをバッグへ入れてロッカーを閉める。

更衣室を出て入口へ向かうと、愛梨さんはすぐに見つかった。

私の姿を確認した途端、少しだけ表情が緩む。

「神宮寺さん」

「すみません。戻ってきてもらって」

「そんなことはいいです。それより、大丈夫でしたか?」

「はい。でも、本当に突然で……」

思わず話し始めそうになると、愛梨さんが小さく首を振った。

「詳しい話は、ここを出てからにしましょう」

その言葉で我に返る。

まだ勤務先の建物の中だ。

「……そうですね」

まずグループLINEへ、

『愛梨さんと合流しました』

と送る。

愛梨さんも、

『神宮寺さんと合流しました。今、二人でいます』

と続けた。

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