天才外科医の密かなる執愛~傾国の微笑は運命を耽美に狂わせる~
「失礼いたしました。お食事中でしたなら――」
「ああー、いいのいいの。もう食べないから。下げちゃって」
ひらひらと手を振る彼女。
ロイヤルフロアの昼食は、高級レストランに負けない美食である。それを食べたくないというのは、食欲が湧かないのか、体重を気にしているのか、あるいは――。
「……お口に合いませんでしたか?」
「んー……。普通の病棟のご飯よりはおいしかったけど、二日も食べたら飽きちゃった。もともと食べるの、あんまり好きじゃないし」
どうやら食に執着がないタイプらしい。それを表すかのように彼女は非常に細い。もっとたくさん食べて栄養をつけてほしいものだが。
藍衣は「かしこまりました」と食事をサイドテーブルに移動して、持ってきたパンフレットを広げた。
「……では、ご説明に入らせていただきますね。防音がしっかりしたタイプのお部屋ですと、三階のグランドスイート、そして、ミュージックサロンを備えた一階の特別室がございます」
「背景が綺麗な部屋がいいな。背景の加工、苦手なんだよね。輪郭とか髪とか消えちゃうし。壁紙にこだわってる部屋とかある?」
「ああー、いいのいいの。もう食べないから。下げちゃって」
ひらひらと手を振る彼女。
ロイヤルフロアの昼食は、高級レストランに負けない美食である。それを食べたくないというのは、食欲が湧かないのか、体重を気にしているのか、あるいは――。
「……お口に合いませんでしたか?」
「んー……。普通の病棟のご飯よりはおいしかったけど、二日も食べたら飽きちゃった。もともと食べるの、あんまり好きじゃないし」
どうやら食に執着がないタイプらしい。それを表すかのように彼女は非常に細い。もっとたくさん食べて栄養をつけてほしいものだが。
藍衣は「かしこまりました」と食事をサイドテーブルに移動して、持ってきたパンフレットを広げた。
「……では、ご説明に入らせていただきますね。防音がしっかりしたタイプのお部屋ですと、三階のグランドスイート、そして、ミュージックサロンを備えた一階の特別室がございます」
「背景が綺麗な部屋がいいな。背景の加工、苦手なんだよね。輪郭とか髪とか消えちゃうし。壁紙にこだわってる部屋とかある?」