天才外科医の密かなる執愛~傾国の微笑は運命を耽美に狂わせる~
じわじわと湧き上がってくる羞恥心。いや、それ以上に、さんざん煽って焦らしたくせに唇じゃなかったのがなんだか腹立たしい。
「やっぱり嫌い!」
胸に手を突っ張って押しのけると、今度こそ彼はしょぼんとした顔をした。
「ほっぺもダメなのか……?」
「そうじゃない!」
「え? どういうこと」
きょとんと首を傾げている鈍感な彼に苛立ちを募らせて、ソファにどかっと腰を下ろす。新品のイエローのクッションをこれでもかというほど強く抱きしめた。
唇へのキスをもらえたのは、それから数時間後のこと。名実ともに藍衣は黎士の恋人になった。
「やっぱり嫌い!」
胸に手を突っ張って押しのけると、今度こそ彼はしょぼんとした顔をした。
「ほっぺもダメなのか……?」
「そうじゃない!」
「え? どういうこと」
きょとんと首を傾げている鈍感な彼に苛立ちを募らせて、ソファにどかっと腰を下ろす。新品のイエローのクッションをこれでもかというほど強く抱きしめた。
唇へのキスをもらえたのは、それから数時間後のこと。名実ともに藍衣は黎士の恋人になった。