天才外科医の密かなる執愛~傾国の微笑は運命を耽美に狂わせる~
とはいえ、朱璃の方には恋愛感情はなさそうで、亜嵐を見る目は親しい友人や家族と同じだ。
「滝沢先生。藍衣をどうぞよろしく。そうだ、機会があったらみんなでご飯に行きましょう? 滝沢先生もぜひ!」
茶目っけたっぷりに微笑んで、ひらりとスカートを翻して帰っていく。
他人事ながら、モテそうな女性だなあと感じた。現に亜嵐はうっとりと彼女を見つめている。きっと本人は必死に想いを隠そうとしているのだろうがバレバレだ。
「とっとと付き合えばいいだろ」
黎士が言うと、亜嵐が珍しく動転してびくりと震え上がった。
「な、なに言ってんだ! 急に! お前、俺たちのなにを知ってるんだよ!」
「見ればわかる。お前の片想いで、弄ばれてることくらい」
図星だったらしく、亜嵐は額を押さえて項垂れる。
このふたりが付き合えば、藍衣が亜嵐に心惹かれてしまう心配はなくなるので、こちらの都合で悪いがさっさとくっついてほしい。
「あー……朱璃は俺みたいなゴツイ男より、あんたみたいな綺麗な顔した男が好きらしい」
「俺を巻き込むな。黒芭さん以外、興味がない」
「滝沢先生。藍衣をどうぞよろしく。そうだ、機会があったらみんなでご飯に行きましょう? 滝沢先生もぜひ!」
茶目っけたっぷりに微笑んで、ひらりとスカートを翻して帰っていく。
他人事ながら、モテそうな女性だなあと感じた。現に亜嵐はうっとりと彼女を見つめている。きっと本人は必死に想いを隠そうとしているのだろうがバレバレだ。
「とっとと付き合えばいいだろ」
黎士が言うと、亜嵐が珍しく動転してびくりと震え上がった。
「な、なに言ってんだ! 急に! お前、俺たちのなにを知ってるんだよ!」
「見ればわかる。お前の片想いで、弄ばれてることくらい」
図星だったらしく、亜嵐は額を押さえて項垂れる。
このふたりが付き合えば、藍衣が亜嵐に心惹かれてしまう心配はなくなるので、こちらの都合で悪いがさっさとくっついてほしい。
「あー……朱璃は俺みたいなゴツイ男より、あんたみたいな綺麗な顔した男が好きらしい」
「俺を巻き込むな。黒芭さん以外、興味がない」