天才外科医の密かなる執愛~傾国の微笑は運命を耽美に狂わせる~
「まあ、敵がいないのは好都合だ。見る目のない男が多くて助かる」
呆然とする亜嵐を残し、黎士はその場を立ち去る。つい先ほど出会った藍衣の姉の存在など、すでに頭から消えていた。
やがて、どんなに断られても食らいついてくる黎士に根負けした藍衣が、とうとう食事の誘いを承諾した。
その日は青山のリストランテで昼食を取り、青山通りをぶらぶらと歩いて、通りかかったインテリアショップで彼女の買い物に付き合った。
藍衣はインテリアや雑貨に興味があるらしい。休日を一緒に過ごすことで、知らなかった一面や好みが次々と見えてきた。
黎士的には大満足だった初デートの帰り道、彼女が神妙な顔で切り出した。
「滝沢先生って、私があなたに無関心だからムキになっているところ、ありますよね?」
そう尋ねられ、黎士は首を傾げる。
「万一、私があなたに好意を向けたら、あなたは逆に興味を失うのでは?」
好きだ好きだと連呼して振り回しておきながら、いざ口説き落とせたら満足して興味を失くす――かなり嫌な男である。
呆然とする亜嵐を残し、黎士はその場を立ち去る。つい先ほど出会った藍衣の姉の存在など、すでに頭から消えていた。
やがて、どんなに断られても食らいついてくる黎士に根負けした藍衣が、とうとう食事の誘いを承諾した。
その日は青山のリストランテで昼食を取り、青山通りをぶらぶらと歩いて、通りかかったインテリアショップで彼女の買い物に付き合った。
藍衣はインテリアや雑貨に興味があるらしい。休日を一緒に過ごすことで、知らなかった一面や好みが次々と見えてきた。
黎士的には大満足だった初デートの帰り道、彼女が神妙な顔で切り出した。
「滝沢先生って、私があなたに無関心だからムキになっているところ、ありますよね?」
そう尋ねられ、黎士は首を傾げる。
「万一、私があなたに好意を向けたら、あなたは逆に興味を失うのでは?」
好きだ好きだと連呼して振り回しておきながら、いざ口説き落とせたら満足して興味を失くす――かなり嫌な男である。