天才外科医の密かなる執愛~傾国の微笑は運命を耽美に狂わせる~
これまでは一方的な愛情を説いても意味がないと思っていたが、今なら受け入れてもらえるだろう。

「はい……!」

藍衣は膝の上に手を揃えて、姿勢を正す。

「実は俺たちは…………付き合っていた」

決死の思いで告白すると、彼女は少々眉をひそめてこちらを覗き込んできた。

「はい……それはさすがに気づいています」

若干拍子抜けしながらも、まあそうだろうな、と頬をかく。

あれだけ思わせぶりなことをしてきたのだ。キスだってした。それで気づいていないと言われても困る。

「ですが、きちんと言葉にしてくださってありがとうございます」

心なしかすっきりした顔をしている彼女。その事実を受け入れてもらえたことに安堵しつつも、こほんとひとつ咳払いして仕切り直した。

「……で、ここからが本題なんだが」

膝の上の彼女の手を取り、細く繊細で柔らかな肌を撫でながら、ひとつひとつ説明していく。

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