天才外科医の密かなる執愛~傾国の微笑は運命を耽美に狂わせる~
「俺はすぐにでも愛したいけど」
さらに逃げ場を奪われ、藍衣は「ううう」と頭を抱える。顔が真っ赤になっていくのがかわいらしくて、もっといじめたくなる。
「じゃ、じゃあ、その。今日はあまりにも急なので、次にゆっくりできるお休みまでに心構えをしておきます……」
パッと大きく目を見開いて喜びかけたところで、どこかで聞いた言葉だなと急に冷静になる。
「――いや。待て。それ、フラグか?」
「へ?」
「以前も『次のお休みに』とお預けされたまま、ずっと我慢し続けてる」
案に〝もう待てない〟という訴えが伝わったようで、彼女が恥ずかしそうに口元を押さえる。
「……今度こそ、約束しますから」
小指を立ててこちらに差し出してきたので、思わず笑みが漏れた。
ああ、やはり記憶などなくても、彼女は彼女だ。
「わかった。今度こそ約束」
いつかも交わした指切りをもう一度交わす。
もしも彼女がすべてを思い出したら――そんなタラレバに頼ることなく、必ずふたりなら未来を築いていけるのだと確信が湧いた。
さらに逃げ場を奪われ、藍衣は「ううう」と頭を抱える。顔が真っ赤になっていくのがかわいらしくて、もっといじめたくなる。
「じゃ、じゃあ、その。今日はあまりにも急なので、次にゆっくりできるお休みまでに心構えをしておきます……」
パッと大きく目を見開いて喜びかけたところで、どこかで聞いた言葉だなと急に冷静になる。
「――いや。待て。それ、フラグか?」
「へ?」
「以前も『次のお休みに』とお預けされたまま、ずっと我慢し続けてる」
案に〝もう待てない〟という訴えが伝わったようで、彼女が恥ずかしそうに口元を押さえる。
「……今度こそ、約束しますから」
小指を立ててこちらに差し出してきたので、思わず笑みが漏れた。
ああ、やはり記憶などなくても、彼女は彼女だ。
「わかった。今度こそ約束」
いつかも交わした指切りをもう一度交わす。
もしも彼女がすべてを思い出したら――そんなタラレバに頼ることなく、必ずふたりなら未来を築いていけるのだと確信が湧いた。