天才外科医の密かなる執愛~傾国の微笑は運命を耽美に狂わせる~
「……お姉さんに好意を抱かれていた。最初は院内で話しかけられる程度だったんだが、そのうち待ち伏せされるようになって、こう言ったらなんだが……少し怖かったな」
申し訳なさそうに言う彼。一方で藍衣は驚きからあんぐりと口を開ける。
やがてひとつの仮説に思い至った。
(そう言えば朱璃姉さん、昔から顔の綺麗な男性が好きでよく追いかけていたっけ)
藍衣とは真逆の、メンクイである姉。子ども頃から格好いい同級生や芸能人を見つけると夢中になってキャーキャー騒いでいた。
好きになったら一直線、どこまでも追いかけていくタイプだ。
朱璃自身もなかなかの美人なので、大抵は好意的に受け入れられたが、稀に相手の迷惑を顧みずにしつこく追い回してストーカー呼ばわりされることもあった。
……いや。呼ばわりではなく、正真正銘のストーカーと言っていい。
朱璃は情報処理やプログラミングの技術に長けていて、IT企業に勤めていた頃はセキュリティ対策業務に携わっていた。俗に言うホワイトハッカーで、その技術を駆使して好きな人の行動を探ったり、住所を突き止めたりすることもあった。
申し訳なさそうに言う彼。一方で藍衣は驚きからあんぐりと口を開ける。
やがてひとつの仮説に思い至った。
(そう言えば朱璃姉さん、昔から顔の綺麗な男性が好きでよく追いかけていたっけ)
藍衣とは真逆の、メンクイである姉。子ども頃から格好いい同級生や芸能人を見つけると夢中になってキャーキャー騒いでいた。
好きになったら一直線、どこまでも追いかけていくタイプだ。
朱璃自身もなかなかの美人なので、大抵は好意的に受け入れられたが、稀に相手の迷惑を顧みずにしつこく追い回してストーカー呼ばわりされることもあった。
……いや。呼ばわりではなく、正真正銘のストーカーと言っていい。
朱璃は情報処理やプログラミングの技術に長けていて、IT企業に勤めていた頃はセキュリティ対策業務に携わっていた。俗に言うホワイトハッカーで、その技術を駆使して好きな人の行動を探ったり、住所を突き止めたりすることもあった。