さようなら、お別れしましょう
「お礼? 俺になんの感謝がある?」
「私のシャルク・ホジャへの引っ越しを許可してくださいまして、ありがとうございます」
イーザック様は渋い表情を浮かべた。
まるで、その引っ越しが、イーザック様にとって不本意だとでもいうように。
「イーザック様、許可とはなんのことですの? なぜ、レフィカ様はシャルク・ホジャへ引っ越しを?」
メリアは私が引っ越したことを知らず、動揺していた。
「わたくしに秘密になさっていたの?」
「そんなつもりはない!」
メリアはイーザック様の腕をつかみ、問い詰めた。
「私が引っ越したのは、ジグルズ様の元で、町の管理を手伝うためです」
「ジグルズ様ですって!?」
「今、ジグルズ様って言わなかった?」
ジグルズ様の名に、令嬢たちは驚き、ざわついた。
「どんな才色兼備な令嬢であっても難攻不落の第一王子……」
「ほとんど領地から出てこられず、社交界にも顔を出さず。お近づきになるのも難しい方なのに……」
ジグルズ様はとても人気があるようで、令嬢たちは私が働くことより、恋の話のほうが気になるようだ。
でも、私にとって浮気は死。
そんな疑惑を向けられたら、命に関わる大ピンチ!
「ベルクヴァイン公爵領は人手不足で、大変な状況です。王宮を出て時間をもて余すくらいなら、お手伝いできたらと思いました」
事実、その通りなのだから、私は堂々とした態度で言えた。
令嬢たちはお互いの顔を見ながら、うなずいた。
「お屋敷に閉じ籠っているよりはよろしいかもしれませんわね」
「なんてご立派なの。ショックでしょうに、それでも責務をお忘れにならないなんて!」
メリアのほうを見ると、わなわなと手を震わせていた。
「レフィカ様は妃でしょう? 妃という立場でありながら、下々に混じり、公爵領で働くなんて恥ずかしくございませんの?」
「私のシャルク・ホジャへの引っ越しを許可してくださいまして、ありがとうございます」
イーザック様は渋い表情を浮かべた。
まるで、その引っ越しが、イーザック様にとって不本意だとでもいうように。
「イーザック様、許可とはなんのことですの? なぜ、レフィカ様はシャルク・ホジャへ引っ越しを?」
メリアは私が引っ越したことを知らず、動揺していた。
「わたくしに秘密になさっていたの?」
「そんなつもりはない!」
メリアはイーザック様の腕をつかみ、問い詰めた。
「私が引っ越したのは、ジグルズ様の元で、町の管理を手伝うためです」
「ジグルズ様ですって!?」
「今、ジグルズ様って言わなかった?」
ジグルズ様の名に、令嬢たちは驚き、ざわついた。
「どんな才色兼備な令嬢であっても難攻不落の第一王子……」
「ほとんど領地から出てこられず、社交界にも顔を出さず。お近づきになるのも難しい方なのに……」
ジグルズ様はとても人気があるようで、令嬢たちは私が働くことより、恋の話のほうが気になるようだ。
でも、私にとって浮気は死。
そんな疑惑を向けられたら、命に関わる大ピンチ!
「ベルクヴァイン公爵領は人手不足で、大変な状況です。王宮を出て時間をもて余すくらいなら、お手伝いできたらと思いました」
事実、その通りなのだから、私は堂々とした態度で言えた。
令嬢たちはお互いの顔を見ながら、うなずいた。
「お屋敷に閉じ籠っているよりはよろしいかもしれませんわね」
「なんてご立派なの。ショックでしょうに、それでも責務をお忘れにならないなんて!」
メリアのほうを見ると、わなわなと手を震わせていた。
「レフィカ様は妃でしょう? 妃という立場でありながら、下々に混じり、公爵領で働くなんて恥ずかしくございませんの?」