さようなら、お別れしましょう
「夫にやましいことがないのであれば、堂々としていられるはずだ。そうだろう、レフィカ?」

 再びジグルズ様の屋敷を訪れたイーザック様。
 イーザック様は以前と違い、私をまっすぐ見て、自分が夫であることを主張した。
 けれど、お屋敷の侍女たちやジェレンたちは、イーザック様に冷ややかな視線を向けていた。
 
『今さら、夫と言われても』

 そんな空気を感じたのか、イーザック様はじろりと侍女たちとジェレンをにらむ。
 けれど、女性陣は強く、さらに目で語る。

『よく来れましたね』

 イーザック様は戸惑い、彼女たちから視線をはずした。
 突然の訪問と夫アピールは謎だけど、これには理由があるはず。

 ――もしかしたら、メリアとイーザック様の関係が、うまくいっていないのかもしれない。

 そう思いながら、イーザック様の鋭い視線を受け止めた。

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