さようなら、お別れしましょう
46 愛の告白 ※メリア
――わたくしの命を奪うつもり?
イーザック様は、わたくしが暗殺の首謀者だと疑い、部屋の周りに見張りの兵士をつけた。
その上、部屋に食事を運んでくる侍女の話によれば、イーザック様は再びシャルク・ホジャへ旅立ったという。
いったいなんのために旅立ったのか、教えてもらえなかったけれど、聞かなくてもわかる。
――愛しいレフィカ様に会いに行ったのよ!
愛するわたくしの言葉を信じてくれなかったばかりか、堂々と浮気をするつもりでいる。
わたくしの嘘を盲目的に信じるほど、愛してほしかった。
それなのに――
「イーザック様はレフィカ様の美貌に騙されたのよ! なんて悪女なの!」
わたくしの容姿が平凡でなければ、今ごろ、完全にイーザック様を魅了できていたはず。
そして、わたくしもレフィカ様の命を狙わずに済んだ。
「悪いのは、わたくしを愛してくれないイーザック様ですわ!」
声を張り上げても、誰からも返事がない。
なぜなら、暗い部屋には、わたくし一人だけしかおらず、侍女はいない。