さようなら、お別れしましょう
その顔がおかしくて、クスクス笑った。
「ベルタ。青い顔をして、どうしたの? まるで、あなたが首と胴体を切り落とされたような顔をしているわ」
「い、いえ、その……」
「ねぇ、わたくしが切り落としているのは、花でしょう? 人ではなくてよ?」
「さ、さようでございますね……」
ベルタはひきつった笑いを浮かべ、なんとか笑おうと努力していた。
――なんて退屈な侍女かしら。
「一緒に楽しんでくれないなんて、とても悲しいわ」
パチンと音を一つ鳴らすたび、花は地面へ落ちていく。
「ベルタ。なにをしているの?」
「え……?」
「わたくしの言葉が、聞こえなかったのかしら? 一緒に楽しみましょう?」
「メリア様。王宮の花を陛下の許可なく、勝手に切ってもよろしいのでしょうか?」
おどおどとした態度で、ベルタは言った。
「陛下の部屋に忍び込んで、手紙を勝手に持ち出したくせに、庭の花を切るのをためらうの?」
あはははっと笑うと、ベルタは青ざめた顔で、わたくしを見た。
「お待ちください。私が忍び込んだとは、どういうことですか?」
ベルタの細い指が震えているのがわかる。
「陛下の許可あったから、メリア様は私に陛下の部屋に行けと命じたのではないのですか?」
「許可? 許可はないわ」
「で、では……、レフィカ様の物があれば、処分しろというのは陛下のご命令ではなく……」
「あれはね、わたくしがベルタにお願いしただけよ。処分してちょうだいって!」
ベルタは両手を握り、ガタガタと震え出した。
そんなベルタを見て、可哀想になった。
「大丈夫よ。今のベルタは、王の寵愛を受ける妃の侍女でしょう?」
「さ、さようでございますよね! もちろん、わかっておりました!」
わたくしがベルタを見捨てないとわかって安心したのか、ようやく笑顔を見せた。
「ベルタ。青い顔をして、どうしたの? まるで、あなたが首と胴体を切り落とされたような顔をしているわ」
「い、いえ、その……」
「ねぇ、わたくしが切り落としているのは、花でしょう? 人ではなくてよ?」
「さ、さようでございますね……」
ベルタはひきつった笑いを浮かべ、なんとか笑おうと努力していた。
――なんて退屈な侍女かしら。
「一緒に楽しんでくれないなんて、とても悲しいわ」
パチンと音を一つ鳴らすたび、花は地面へ落ちていく。
「ベルタ。なにをしているの?」
「え……?」
「わたくしの言葉が、聞こえなかったのかしら? 一緒に楽しみましょう?」
「メリア様。王宮の花を陛下の許可なく、勝手に切ってもよろしいのでしょうか?」
おどおどとした態度で、ベルタは言った。
「陛下の部屋に忍び込んで、手紙を勝手に持ち出したくせに、庭の花を切るのをためらうの?」
あはははっと笑うと、ベルタは青ざめた顔で、わたくしを見た。
「お待ちください。私が忍び込んだとは、どういうことですか?」
ベルタの細い指が震えているのがわかる。
「陛下の許可あったから、メリア様は私に陛下の部屋に行けと命じたのではないのですか?」
「許可? 許可はないわ」
「で、では……、レフィカ様の物があれば、処分しろというのは陛下のご命令ではなく……」
「あれはね、わたくしがベルタにお願いしただけよ。処分してちょうだいって!」
ベルタは両手を握り、ガタガタと震え出した。
そんなベルタを見て、可哀想になった。
「大丈夫よ。今のベルタは、王の寵愛を受ける妃の侍女でしょう?」
「さ、さようでございますよね! もちろん、わかっておりました!」
わたくしがベルタを見捨てないとわかって安心したのか、ようやく笑顔を見せた。