さようなら、お別れしましょう
 何日かベルタの行動を観察をし、ちょうど借金取りに殴られ、道に倒れ動けなくなっていたところを助けてあげた。
 自分の境遇に絶望している姿を見て、わたくしは彼女に決めた。
 ベルタの家の借金など、わたくしのお父様にすれば、はした金。
 お父様に『侍女が欲しいの』と可愛らしくおねだりして、ベルタの家の借金を支払ってもらった。
 わたくしは忠実な侍女を手に入れた。
 
『メリア様、ありがとうございます! 助けてくださったメリア様のためでしたら、なんでもやります!』

 ベルタは地獄のような生活から救われ、わたくしを女神様のように崇めるようになった。
 そんなベルタは、わたくしと一緒に花を切る。
 この目ざわりな花を――
 あと少しで終わるというところで、イーザック様が現れた。

「メリア、なにをしている」

 顔を見なくても、イーザック様の声は戸惑い、驚いているのがわかった。
 わたくしは一番可愛らしく、無邪気に見える笑みを作って、イーザック様の声がしたほうを振り返った。

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