さようなら、お別れしましょう
イーザック様がわたくしを怒鳴りつけるなんて、初めてのことだった。
「怒鳴るなんて、ひどいですわ。わたくしはイーザック様が、レフィカ様に未練があるのではないかと、不安を口にしただけですのに……」
わたくしが涙をこぼすと、イーザック様は気まずそうな顔をした。
「イーザック様。嫉妬深いわたくしを許してくださいませ」
「メリア。なにが不安なんだ? 俺の妻はメリアだ。レフィカとは別居し、王宮にいる妃はお前だけだろう?」
「では、どうして、手紙を捨てずに残してあったのでしょう? レフィカ様のことが気になっている証拠ではありませんか?」
「……手紙は捨てにくい。ただそれだけのことだ」
イーザック様は泣くわたくしを眺め、ため息をついた。
「政治に関する場所以外なら、メリアの好きにしていい」
「まあっ! 本当ですか?」
「俺には関係のない場所だ」
「イーザック様のお許しが出て、とっても嬉しいですわ!」
わたくしが泣き止んで微笑むと、イーザック様はホッとした表情を浮かべた。
「カーテンもクッションも、花瓶も全部、イーザック様の目に入るものすべて、わたくしが選んだものに変えますわ!」
「好きにしろ。だが、レフィカの手紙は返してもらうぞ」
「え……? 返す……?」
そう言うと、イーザック様はベルタから袋を奪い取った。
ベルタはわたくしの視線を感じ、慌ててイーザック様に申し出た。
「恐れながら、陛下。レフィカ様は薪の代わりに、ご自分の手紙を燃やしていいとおっしゃいました」
「薪の代わり? どういう意味だ?」
「手紙を薪の代わりに燃やしてほしいとのことです」
「自分が書いた手紙を? ショックも受けずに?」
ベルタがうなずき、『お返しください』と手を差し出すも、イーザック様はその手を冷ややかな目で見下ろした。
「俺に送った手紙はゴミ同然だと、レフィカが言ったのか?」
「怒鳴るなんて、ひどいですわ。わたくしはイーザック様が、レフィカ様に未練があるのではないかと、不安を口にしただけですのに……」
わたくしが涙をこぼすと、イーザック様は気まずそうな顔をした。
「イーザック様。嫉妬深いわたくしを許してくださいませ」
「メリア。なにが不安なんだ? 俺の妻はメリアだ。レフィカとは別居し、王宮にいる妃はお前だけだろう?」
「では、どうして、手紙を捨てずに残してあったのでしょう? レフィカ様のことが気になっている証拠ではありませんか?」
「……手紙は捨てにくい。ただそれだけのことだ」
イーザック様は泣くわたくしを眺め、ため息をついた。
「政治に関する場所以外なら、メリアの好きにしていい」
「まあっ! 本当ですか?」
「俺には関係のない場所だ」
「イーザック様のお許しが出て、とっても嬉しいですわ!」
わたくしが泣き止んで微笑むと、イーザック様はホッとした表情を浮かべた。
「カーテンもクッションも、花瓶も全部、イーザック様の目に入るものすべて、わたくしが選んだものに変えますわ!」
「好きにしろ。だが、レフィカの手紙は返してもらうぞ」
「え……? 返す……?」
そう言うと、イーザック様はベルタから袋を奪い取った。
ベルタはわたくしの視線を感じ、慌ててイーザック様に申し出た。
「恐れながら、陛下。レフィカ様は薪の代わりに、ご自分の手紙を燃やしていいとおっしゃいました」
「薪の代わり? どういう意味だ?」
「手紙を薪の代わりに燃やしてほしいとのことです」
「自分が書いた手紙を? ショックも受けずに?」
ベルタがうなずき、『お返しください』と手を差し出すも、イーザック様はその手を冷ややかな目で見下ろした。
「俺に送った手紙はゴミ同然だと、レフィカが言ったのか?」