True Blue Line ~君は僕のたった一つの宝物~
EP15
食事の後は、大通公園にある噴水で一休みした。
武はライトアップされたテレビ塔を撮影していた。
噴水そばのベンチに武とふたりで並んで座る。
先ほど本格イタリアンの店で軽い会計バトルをやったばかりなので、どことなくぎこちないふたり。
結局武が7割、私が3割の支払いとなったわけだけど、当然私は納得がいかない。
次の店では逆転させたいと思っているのに、もう帰らなければならないのだ。
「まだ怒ってる……?」
「怒ってるよ!」
「明日もあるじゃないか」
「もし、無かったらどうするの……」
自分で放った言葉にハッとする。
そうか、私は不安だったんだ。ずっと心のどこかで――。
武は腕を回して自分のほうへ引き寄せる。
そのぬくもりが伝わってくる。
「由惟……好きだ。俺の恋人になってくれる?」
もう一度、ちゃんと目を見て。
電話越しだったあの日の告白を、上書きするように。
たったそれだけなのに、武の誠実な想いが私の心を打つ。
「うん。私も、武が好き。武の恋人になりたい――」
「やっとちゃんと恋人になれた。離さないからな?」
「うん」
――涙が出た。
武はハンカチで私の涙をぬぐう。
「ケジメはちゃんとつけなければだめだ。明日俺も由惟の親御さんに会うよ。ちゃんと話をすればわかって貰えると思う」
「でも……!」
「ここは俺の出番だよ。由惟は応援するとこ……だろ?」
武に見つめられて私は頷く。
武の手は優しい。私はその手を両手で重ねた。
そして不安と焦りで私がぎこちない微笑みを見せた時、
「由惟の涙はキレイだな。でも笑ったほうが俺は好きだ」
「いつも笑っていたら見飽きちゃうかもよ?」
「逆だな。微笑みだって色々あるだろ? 俺が見たいのは作り笑いじゃない」
武がスッとベンチを立ち、私も遅れてベンチを立つ。
ポンと頭に武の手が乗り、頭を撫でられる。
「駅まで送るよ。それと、駅からはタクシー使って。これ渡しとく」
「それくらい自分で何とか出来るよ」
「それでも、渡しておきたいんだ。俺なりの誠意のカタチとして」
「……分かった」
武から渡されたのは5千円札だ。
私はそれをお財布のポケットにしまう。
使わずに済めば、そのまま武に返そうと思った。
「よし、急ぐぞ! 走れるか?」
「うん!」
武は時計を見ながら、駅の方向を見つめた。
どうして武はいつも迷いなく進めるんだろう。
そんな武が、私には眩しくて仕方がなかった。
武はライトアップされたテレビ塔を撮影していた。
噴水そばのベンチに武とふたりで並んで座る。
先ほど本格イタリアンの店で軽い会計バトルをやったばかりなので、どことなくぎこちないふたり。
結局武が7割、私が3割の支払いとなったわけだけど、当然私は納得がいかない。
次の店では逆転させたいと思っているのに、もう帰らなければならないのだ。
「まだ怒ってる……?」
「怒ってるよ!」
「明日もあるじゃないか」
「もし、無かったらどうするの……」
自分で放った言葉にハッとする。
そうか、私は不安だったんだ。ずっと心のどこかで――。
武は腕を回して自分のほうへ引き寄せる。
そのぬくもりが伝わってくる。
「由惟……好きだ。俺の恋人になってくれる?」
もう一度、ちゃんと目を見て。
電話越しだったあの日の告白を、上書きするように。
たったそれだけなのに、武の誠実な想いが私の心を打つ。
「うん。私も、武が好き。武の恋人になりたい――」
「やっとちゃんと恋人になれた。離さないからな?」
「うん」
――涙が出た。
武はハンカチで私の涙をぬぐう。
「ケジメはちゃんとつけなければだめだ。明日俺も由惟の親御さんに会うよ。ちゃんと話をすればわかって貰えると思う」
「でも……!」
「ここは俺の出番だよ。由惟は応援するとこ……だろ?」
武に見つめられて私は頷く。
武の手は優しい。私はその手を両手で重ねた。
そして不安と焦りで私がぎこちない微笑みを見せた時、
「由惟の涙はキレイだな。でも笑ったほうが俺は好きだ」
「いつも笑っていたら見飽きちゃうかもよ?」
「逆だな。微笑みだって色々あるだろ? 俺が見たいのは作り笑いじゃない」
武がスッとベンチを立ち、私も遅れてベンチを立つ。
ポンと頭に武の手が乗り、頭を撫でられる。
「駅まで送るよ。それと、駅からはタクシー使って。これ渡しとく」
「それくらい自分で何とか出来るよ」
「それでも、渡しておきたいんだ。俺なりの誠意のカタチとして」
「……分かった」
武から渡されたのは5千円札だ。
私はそれをお財布のポケットにしまう。
使わずに済めば、そのまま武に返そうと思った。
「よし、急ぐぞ! 走れるか?」
「うん!」
武は時計を見ながら、駅の方向を見つめた。
どうして武はいつも迷いなく進めるんだろう。
そんな武が、私には眩しくて仕方がなかった。