True Blue Line ~君は僕のたった一つの宝物~
第4章 繋がる
EP25
気付けば22時になっていた。
ドリンクもフードも空になっていた。
私の話が一段落したあたりで、琴音は時計を気にし始めた。
私も少し、反省する。
一方的に語り過ぎた、と。
「仲崎先輩……もっと聞いていたいんですけど、そろそろ帰らないといけなくて」
「そうだね、そういう時間だなって思ってたところよ。ごめんね、ちょっと語り過ぎたわ……」
「いいんです。遠距離恋愛してる人の話って、参考になること多いし。続きも気になるんでまた話してもらえますか?」
「いいわよ。……でも、無理しないでね?」
会計は二人で出した。
武の真似をして7:3にしたら、琴音に「武さんの真似はダメですよ」と言われてしまった。
琴音と一緒に駅へ向かう。
若い子の一人歩きが危ないのは昔も今も一緒だ。
「私思ったんですけど、仲崎先輩の遠距離恋愛が6年も続いた理由が、少しだけ見えた気がしました」
琴音が歩きながら言葉を放つ。
「私の彼も優しいです。でもそれだけなんです……。私と彼の熱量が同じじゃないと長くなんて続かないんだなってわかった気がします」
「そう結論付けるのは早い気がするけど……」
「なんていうか武さんと私の彼、重みが違うんです。年齢のせいもあるかもしれないけど……。復縁はもう諦めようと思いました」
「そう……」
そんなつもりで話したわけじゃなかった。
でも結局そうなってしまった。
「今日はありがとうございました。仲崎先輩も気を付けて帰ってくださいね!」
明るく手を振って、改札口に消えていく琴音。
それを見送って、私も改札を抜ける。
揺れる電車の中で、夜の空を見上げる。
『寂しくなったら由惟も空を見上げて、俺を思い出して』
あの言葉が心の中でリフレインする。
ずっと心の中にしまっていたのに、また開いてしまった。
私は今、何を確かめようとしているんだろう。
この恋を語り直した先に、何があるんだろう。
前進し続けなければいけないのは私も同じだった。
自宅への道をひたすら進む。
鍵を開け、暗い部屋に明かりを灯す。
整頓された部屋が次第に視界に広がる。
本棚に古い映画作品のDVDがあった。
あの時、武と一緒に見た作品を、後から購入した。
今思えば、武はこの作品の結末を知っていたのではないかと思う。
敢えて私にラストを見せなかったのは、私を不安にさせないため。
いや、私達の結末もそこに辿り着くと思わせたくなかったのかもしれない。
――私と彼の熱量が同じじゃないと長くなんて続かない
琴音の言葉は、私たちの6年間の一面を、確かに言い当てていた。
でも、終わった今だからこそ言える。
私たちは、愛せなくなったから別れたわけではなかった。
ドリンクもフードも空になっていた。
私の話が一段落したあたりで、琴音は時計を気にし始めた。
私も少し、反省する。
一方的に語り過ぎた、と。
「仲崎先輩……もっと聞いていたいんですけど、そろそろ帰らないといけなくて」
「そうだね、そういう時間だなって思ってたところよ。ごめんね、ちょっと語り過ぎたわ……」
「いいんです。遠距離恋愛してる人の話って、参考になること多いし。続きも気になるんでまた話してもらえますか?」
「いいわよ。……でも、無理しないでね?」
会計は二人で出した。
武の真似をして7:3にしたら、琴音に「武さんの真似はダメですよ」と言われてしまった。
琴音と一緒に駅へ向かう。
若い子の一人歩きが危ないのは昔も今も一緒だ。
「私思ったんですけど、仲崎先輩の遠距離恋愛が6年も続いた理由が、少しだけ見えた気がしました」
琴音が歩きながら言葉を放つ。
「私の彼も優しいです。でもそれだけなんです……。私と彼の熱量が同じじゃないと長くなんて続かないんだなってわかった気がします」
「そう結論付けるのは早い気がするけど……」
「なんていうか武さんと私の彼、重みが違うんです。年齢のせいもあるかもしれないけど……。復縁はもう諦めようと思いました」
「そう……」
そんなつもりで話したわけじゃなかった。
でも結局そうなってしまった。
「今日はありがとうございました。仲崎先輩も気を付けて帰ってくださいね!」
明るく手を振って、改札口に消えていく琴音。
それを見送って、私も改札を抜ける。
揺れる電車の中で、夜の空を見上げる。
『寂しくなったら由惟も空を見上げて、俺を思い出して』
あの言葉が心の中でリフレインする。
ずっと心の中にしまっていたのに、また開いてしまった。
私は今、何を確かめようとしているんだろう。
この恋を語り直した先に、何があるんだろう。
前進し続けなければいけないのは私も同じだった。
自宅への道をひたすら進む。
鍵を開け、暗い部屋に明かりを灯す。
整頓された部屋が次第に視界に広がる。
本棚に古い映画作品のDVDがあった。
あの時、武と一緒に見た作品を、後から購入した。
今思えば、武はこの作品の結末を知っていたのではないかと思う。
敢えて私にラストを見せなかったのは、私を不安にさせないため。
いや、私達の結末もそこに辿り着くと思わせたくなかったのかもしれない。
――私と彼の熱量が同じじゃないと長くなんて続かない
琴音の言葉は、私たちの6年間の一面を、確かに言い当てていた。
でも、終わった今だからこそ言える。
私たちは、愛せなくなったから別れたわけではなかった。