偽りの婚約者さまは、この関係を終わらせる気がない!

 ――私が息子さんを必ず幸せにします。

「…………」

 急激に顔が熱くなった。
 何か言い直さなければ……そう思ったときには、慧さんの顔にまで笑みが浮かんでいるのが見えた。

 え、と思った瞬間慧さんは口を開く。

「というわけだから、父さん、安心して」

 時すでに遅し、とはまさにこのことだろう。
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