偽りの婚約者さまは、この関係を終わらせる気がない!
「その、全部話してすっきりしました、みたいな顔。なんなんですか。私は今、五か月分いろいろ思い返して、ものすごく悔しいんですけど」
「悔しいって言われてもな」
「いろいろ言い足りないですし、すごく負けた気がするので……」
一度言葉を切る。
「今日は、慧さんの家に泊まっていいですか?」
「あぁ、もちろんいいけど」
あっさり返され、逆に拍子抜けする。
そういえば、私一度泊ってるんだ。
けれど私はここで引くつもりはなかった。
「わかってるんですか?」
「何が?」
「今度は別の部屋で寝るとか、ナシですから。私たち、もうちゃんとした恋人なんでしょう?」