偽りの婚約者さまは、この関係を終わらせる気がない!
 それから少しして、大きなプロジェクトが一つ片付いたとき、最後まで俺と残っていた悠里が『お疲れさまでした』と帰って行った。

 遅くなったし送ろうか……いや、部下だし、相沢さんと付き合っていることも知っていたから、さすがに送るまではできないか。

 そんなことを考え、それでもなんとなく足が彼女を追っていた。

 なぜ追っているのか。俺は意味が分からないながらもそれをせずにはいられなかった。
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