偽りの婚約者さまは、この関係を終わらせる気がない!
そして、慧さんにも大きな変化があった。
高遠ホスピタリティを離れ、グループ本社へ異動することが決まったのだ。
これまでの実績に加えて、私たちにそれぞれの仕事を任せられるようになったことで、自分が抜けても大丈夫だと判断したらしい。
今回の異動について、本人も決して嫌々受け入れたわけではないようだった。
そこには、翠くんの言葉も大きく影響していたらしい。
『今はまだちゃんと決めてないけど、どっちかじゃなくて、一緒がいいな。僕、悠里さんと慧兄見てて、慧兄たちと一緒に高遠グループで働けるなら、それがいいなって思ったんだ』
その言葉を聞いたあと、慧さんはしばらく考えたらしい。
以前の慧さんは、翠くんが高遠グループを継がない道を選んだときのために、自分がそこへ入っておこうとしていた。でも今は、少し違う。
「俺がどうしたいかも含めて、本気で高遠グループでの今後を考えることにした」
そう言って笑った慧さんの顔には、自分の未来に向けて踏み出していこうという強さが見えた。
高遠ホスピタリティを離れ、グループ本社へ異動することが決まったのだ。
これまでの実績に加えて、私たちにそれぞれの仕事を任せられるようになったことで、自分が抜けても大丈夫だと判断したらしい。
今回の異動について、本人も決して嫌々受け入れたわけではないようだった。
そこには、翠くんの言葉も大きく影響していたらしい。
『今はまだちゃんと決めてないけど、どっちかじゃなくて、一緒がいいな。僕、悠里さんと慧兄見てて、慧兄たちと一緒に高遠グループで働けるなら、それがいいなって思ったんだ』
その言葉を聞いたあと、慧さんはしばらく考えたらしい。
以前の慧さんは、翠くんが高遠グループを継がない道を選んだときのために、自分がそこへ入っておこうとしていた。でも今は、少し違う。
「俺がどうしたいかも含めて、本気で高遠グループでの今後を考えることにした」
そう言って笑った慧さんの顔には、自分の未来に向けて踏み出していこうという強さが見えた。