偽りの婚約者さまは、この関係を終わらせる気がない!
第四章 笑顔
それからというもの、理玖から連絡が来ることはなく、待ち伏せされることもなくなった私は、久しぶりに平穏で快適な毎日を過ごしていた。
そして、それから二週間ほど経った週末のこと。
その日は朝から天気が悪かったのだけれど、午後になると雨脚はますます強くなり、夜にはもはや嵐と言ったほうが近いほどの荒れ模様になっていた。
「おい、大丈夫か? ずいぶん濡れてるじゃないか」
「も~、びしょびしょです。駅から会社までそんなに距離ないのに、傘がまったく役に立たなくて」
社外での打ち合わせを終えて駅まで戻ってきたところまではまだよかった。
だけど、会社へ向かって歩き始めた途端に風まで強くなり、傘を差していたにもかかわらず、オフィスに到着する頃には髪からスカートまでしっかり濡れてしまっていた。
こんな姿をみんなに見られるなんて最悪だと思いながら営業企画部へ戻ってみれば、幸いなことに金曜の夜ということもあって誰も残っていない。
よかった、これならメールを一本送ってすぐ帰れると安心したのも束の間、ちょうど部長会議から戻ってきた久世部長と目が合った。
そして、それから二週間ほど経った週末のこと。
その日は朝から天気が悪かったのだけれど、午後になると雨脚はますます強くなり、夜にはもはや嵐と言ったほうが近いほどの荒れ模様になっていた。
「おい、大丈夫か? ずいぶん濡れてるじゃないか」
「も~、びしょびしょです。駅から会社までそんなに距離ないのに、傘がまったく役に立たなくて」
社外での打ち合わせを終えて駅まで戻ってきたところまではまだよかった。
だけど、会社へ向かって歩き始めた途端に風まで強くなり、傘を差していたにもかかわらず、オフィスに到着する頃には髪からスカートまでしっかり濡れてしまっていた。
こんな姿をみんなに見られるなんて最悪だと思いながら営業企画部へ戻ってみれば、幸いなことに金曜の夜ということもあって誰も残っていない。
よかった、これならメールを一本送ってすぐ帰れると安心したのも束の間、ちょうど部長会議から戻ってきた久世部長と目が合った。