偽りの婚約者さまは、この関係を終わらせる気がない!

 そういえば私、今夜ここに泊まるってことでいいの?
 改めて隣にいる慧さんを見る。

 さっきまで『キスしてしまいそうになる』なんて言っていた人と二人きりで、朝まで同じ家にいる。

 しかも、なぜか私はそれが嫌ではないと思っている……。

 それに気づいた途端、せっかく落ち着いていたはずの心臓が、また少しだけ速くなった。
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