arch
「ごめん、何か……」慌てて、答えなくていいと言おうとすると
「俺ね、ハマるとどっぷりでさ。宮原さん、バスケはいつから?」
「……えと、ミニバスから」
こんな時だっていうのに、初めて呼ばれた名前に……知ってくれてたことも、だけど嬉しくて心臓が忙しい。
「俺も。ただただ楽しくて夢中になって、親にボール買って貰って暇さえあれば友達とバスケしてた。学校の校庭が夕方まで使えたから。家へ帰ってもハンドリングしてた」
私は「うん」と相槌を打った。凄い共感。私も思い返せばミニバス時代が一番楽しかったかもしれない。
「中学も迷わずバスケットボール部に入った。入部したらすぐにスタメン入れて、それがまた嬉しくて夢中になった」
「ええ、凄い! いいなあ」
つい、相槌に自分の感情が入ってしまい、槇野くんはこちらを伺うように見ると、また正面を見てしまった。
「中学入ってさ、3Pあるの、嬉しくなかった?」
「あ、わかる! 一気にいける! みたいなね。私、届くようになるの苦労したー」
苦労したところで、試合に出て披露出来ることはなかったんだけどね。そう思って自分の中にまだ卑屈な感情があることに驚く。
「ずっと3Pの練習してたな……」
槇野くんはそう言うと立ち上がり、3Pくらいのラインでボールを打った。
パスッと綺麗に決まる。
「ね、結構入る」
「うん」
さすがに、私もなんて言えなかったからベンチから拍手をして応えた。
「俺ね、ハマるとどっぷりでさ。宮原さん、バスケはいつから?」
「……えと、ミニバスから」
こんな時だっていうのに、初めて呼ばれた名前に……知ってくれてたことも、だけど嬉しくて心臓が忙しい。
「俺も。ただただ楽しくて夢中になって、親にボール買って貰って暇さえあれば友達とバスケしてた。学校の校庭が夕方まで使えたから。家へ帰ってもハンドリングしてた」
私は「うん」と相槌を打った。凄い共感。私も思い返せばミニバス時代が一番楽しかったかもしれない。
「中学も迷わずバスケットボール部に入った。入部したらすぐにスタメン入れて、それがまた嬉しくて夢中になった」
「ええ、凄い! いいなあ」
つい、相槌に自分の感情が入ってしまい、槇野くんはこちらを伺うように見ると、また正面を見てしまった。
「中学入ってさ、3Pあるの、嬉しくなかった?」
「あ、わかる! 一気にいける! みたいなね。私、届くようになるの苦労したー」
苦労したところで、試合に出て披露出来ることはなかったんだけどね。そう思って自分の中にまだ卑屈な感情があることに驚く。
「ずっと3Pの練習してたな……」
槇野くんはそう言うと立ち上がり、3Pくらいのラインでボールを打った。
パスッと綺麗に決まる。
「ね、結構入る」
「うん」
さすがに、私もなんて言えなかったからベンチから拍手をして応えた。