arch
私は、私で 自分がそうしたいから槇野くんのいる河川敷へ行く。
最も、そうしたいなんて考える間もなく、体が動いてしまう。感情が強すぎてそうなるんだと思う。なんせ初めての経験でパニックに近いんだけれど。私が勝手に、好きでしていることだから。好きで。……好き。

 ん?好き……

 あれ?私……多分……『 好きだからここにいるんだよ』って槇野くんに言った。それって……“槇野くんが”《《好きだから》》って意味に取られない!? え、どうしよう。告白したみたいになっちゃった!?
誤解……されたかもしれない。槇野くんが好きなんじゃなくて、なんて言ったらいいのか私の意思で勝手にしてるだけだよって伝えたかったんだけど、槇野くんどんな顔してたっけ?いや、背中、背中しか見てない。私は涙目だっただろうけど、見られてない。

 頭の中がぐちゃぐちゃだ!槇野くんに私が槇野くんを好きだって勘違いされてたらどうしょう……!

 ……いや、誤解でも勘違いでもないじゃないか。そんなつもりで言ったのではないのは事実だけれど、槇野くんを好きなのも事実で……槇野くんが《《どちらの》》意味で受け取ったとしても、誤解も勘違いもない。

 本当の事だ。

 本当の事ではあるけれど……明日、槇野くんは学校に来ているだろうか。来ていて欲しい、だけど……

 私は意図せず告白、してしまったのだろうか。
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