arch
「槇野って馴染んで来たよね」
「うん、案外普通なんだもん」
「ねぇ、何だったのかね、あの噂」
昼休みにそんな話をした。
案外普通だと由紀恵は言ったけれど、心の中で反論する。普通じゃないよ、ボール、くるくる回せるんだから。それに、ダンクも出来るんだよ!って。まあ私も見たことないから、あれなんだけど。
「うっすら、モテてきてるよね」
梨花子が核心をつく。
「うっすらって梨花子! 」
由紀恵はケラケラ手を叩いて笑っている。一通り笑い終えると、
「そもそも槇野くんって彼女いないのかな?」と疑問を口にした。
「本当だ」
そんな当たり前の事も考えずにいたことに愕然とした。
「本当……だ」もう一度そう言った。
「リサーチ、すべし」
「な、何て聞いたらいいんだろ」
「え、だからそのまま“彼女いるの?”って聞けばいいと思うけど……」
梨花子があっさりと言う。
「あはは、そりゃそうだ~。だけど、そうもいかないのよね。“いるよ”って言われたら気まずい。“いないよ”って言われたとしても“何でそんなこと聞くの?”ってなるもんね。気があるのが伝わる」
「それは困る……」
本当に困った気持ちでそう言った。
昨日、告白とも取れること言ってしまったことは棚にあげ、どうしたらいいのかと考えていた。
「うん、案外普通なんだもん」
「ねぇ、何だったのかね、あの噂」
昼休みにそんな話をした。
案外普通だと由紀恵は言ったけれど、心の中で反論する。普通じゃないよ、ボール、くるくる回せるんだから。それに、ダンクも出来るんだよ!って。まあ私も見たことないから、あれなんだけど。
「うっすら、モテてきてるよね」
梨花子が核心をつく。
「うっすらって梨花子! 」
由紀恵はケラケラ手を叩いて笑っている。一通り笑い終えると、
「そもそも槇野くんって彼女いないのかな?」と疑問を口にした。
「本当だ」
そんな当たり前の事も考えずにいたことに愕然とした。
「本当……だ」もう一度そう言った。
「リサーチ、すべし」
「な、何て聞いたらいいんだろ」
「え、だからそのまま“彼女いるの?”って聞けばいいと思うけど……」
梨花子があっさりと言う。
「あはは、そりゃそうだ~。だけど、そうもいかないのよね。“いるよ”って言われたら気まずい。“いないよ”って言われたとしても“何でそんなこと聞くの?”ってなるもんね。気があるのが伝わる」
「それは困る……」
本当に困った気持ちでそう言った。
昨日、告白とも取れること言ってしまったことは棚にあげ、どうしたらいいのかと考えていた。