君の才能ごと、独り占め
ただの私として。

そんなふうに言ってもらえたのは、久しぶりだった。

「……ありがとう」

「礼言われることじゃない」

「ううん。すごくうれしかった」

そう言うと、榊くんはほんの少しだけ視線を逸らした。

夕暮れのせいか、横顔が少し赤く見えた気がした。

翌日から、私の学校生活は少しずつ変わっていった。
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