君の才能ごと、独り占め
「怖い思いしただろ」

私は否定しようとして、できなかった。

怖かった。

悲しかった。

そして少し、自分が悪いみたいに感じていた。

榊くんはそんな私を見て、ほんの少しだけ表情を緩める。

「……大丈夫。俺が守る」

たったそれだけの言葉なのに、泣きそうになった。
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