君の才能ごと、独り占め
すると榊くんは目を細める。
「そうやって笑うの、俺だけにして」
「え」
「無理ならせめて、俺の前でいちばん見せて」
甘いのに、どこか独占欲のにじむ言い方だった。
私は頬を熱くしながら、小さく頷く。
次の瞬間、彼の腕が私をそっと包み込んだ。
強くない。苦しくない。
でも、絶対に落とさないみたいな抱きしめ方だった。
制服越しに伝わる体温が、鼓動が、現実だと教えてくる。
「星音」
名前を呼ばれて、びくりと肩が揺れた。
「今、名前」
「嫌だった」
「嫌じゃない……」
「ならこれからそう呼ぶ」
耳元に落ちる低い声だけで、体の奥まで熱くなる。
「星音」
もう一度呼ばれる。
そのたびに、自分が特別になっていくみたいだった。
「そうやって笑うの、俺だけにして」
「え」
「無理ならせめて、俺の前でいちばん見せて」
甘いのに、どこか独占欲のにじむ言い方だった。
私は頬を熱くしながら、小さく頷く。
次の瞬間、彼の腕が私をそっと包み込んだ。
強くない。苦しくない。
でも、絶対に落とさないみたいな抱きしめ方だった。
制服越しに伝わる体温が、鼓動が、現実だと教えてくる。
「星音」
名前を呼ばれて、びくりと肩が揺れた。
「今、名前」
「嫌だった」
「嫌じゃない……」
「ならこれからそう呼ぶ」
耳元に落ちる低い声だけで、体の奥まで熱くなる。
「星音」
もう一度呼ばれる。
そのたびに、自分が特別になっていくみたいだった。