君の才能ごと、独り占め
「あの講堂の子だよね」
「めっちゃ綺麗だった」
「ピアノの音、やばくなかった?」
「写真撮りたい」
「二年三組ってどこ?」
一気に注目が集まる感覚。
前なら息苦しさに変わっていたかもしれない。
けれど今は、そのたびに思い出す。
終わったら最初に俺のところに来い。
私は人波を縫うようにして、講堂横の渡り廊下へ向かった。
約束していた場所だ。
そして角を曲がった先で、恒一くんは本当に待っていた。
壁にもたれ、腕を組んで、静かに人の流れを眺めている。
その姿を見つけた瞬間、胸がいっぱいになった。
「恒一くん!」
名前を呼ぶと、彼の視線がすぐにこちらへ向く。
その目がわずかにやわらいだ。
私は駆け寄って、彼の前で立ち止まった。
「……来た」
「知ってる」
「最初に来たよ」
「うん。えらい」
その言い方が少しだけ甘くて、思わず笑ってしまう。
でも次の瞬間、恒一くんの視線が周りを一度なぞった。
「めっちゃ綺麗だった」
「ピアノの音、やばくなかった?」
「写真撮りたい」
「二年三組ってどこ?」
一気に注目が集まる感覚。
前なら息苦しさに変わっていたかもしれない。
けれど今は、そのたびに思い出す。
終わったら最初に俺のところに来い。
私は人波を縫うようにして、講堂横の渡り廊下へ向かった。
約束していた場所だ。
そして角を曲がった先で、恒一くんは本当に待っていた。
壁にもたれ、腕を組んで、静かに人の流れを眺めている。
その姿を見つけた瞬間、胸がいっぱいになった。
「恒一くん!」
名前を呼ぶと、彼の視線がすぐにこちらへ向く。
その目がわずかにやわらいだ。
私は駆け寄って、彼の前で立ち止まった。
「……来た」
「知ってる」
「最初に来たよ」
「うん。えらい」
その言い方が少しだけ甘くて、思わず笑ってしまう。
でも次の瞬間、恒一くんの視線が周りを一度なぞった。