君の才能ごと、独り占め
私はそっと制服の袖をつかむ。
「でも、恒一くんが応援してくれたから弾けたよ」
「うん」
「客席にいるって思ったら、怖くなくなった」
その言葉に、彼の呼吸が少しだけ止まる。
「それ、反則」
「え?」
「そんなこと言われたら、ますます離したくなくなる」
私は少しだけ身を離して彼を見上げた。
近い距離で見る恒一くんの顔は、いつもよりずっと甘い。
「離れないよ」
その一言で、彼の目が揺れた。
「ほんとに?」
「うん」
「今日だけじゃなくて?」
「今日だけじゃなくて」
言い終わる前に、彼の指先が私の頬に触れた。
やさしく持ち上げられる。
目が合う。
空気が一気に熱を持つ。
「……キスしたい」
あまりにもまっすぐで、息が止まりそうになる。
「ここ、学校だよ」
「知ってる」
「文化祭中」
「それも知ってる」
「人来るかも」
「来たら終わる」
真顔で言うから、緊張の中で少し笑ってしまう。
その笑顔を見た恒一くんが、かすかに目を細める。
「だめ?」
ずるい聞き方だと思う。
そんな顔で言われて、断れるわけがない。
私は小さく頷いた。
次の瞬間、彼の唇がそっと触れた。
ほんの短い、やさしいキス。
でも心臓が壊れそうなくらい甘かった。
「でも、恒一くんが応援してくれたから弾けたよ」
「うん」
「客席にいるって思ったら、怖くなくなった」
その言葉に、彼の呼吸が少しだけ止まる。
「それ、反則」
「え?」
「そんなこと言われたら、ますます離したくなくなる」
私は少しだけ身を離して彼を見上げた。
近い距離で見る恒一くんの顔は、いつもよりずっと甘い。
「離れないよ」
その一言で、彼の目が揺れた。
「ほんとに?」
「うん」
「今日だけじゃなくて?」
「今日だけじゃなくて」
言い終わる前に、彼の指先が私の頬に触れた。
やさしく持ち上げられる。
目が合う。
空気が一気に熱を持つ。
「……キスしたい」
あまりにもまっすぐで、息が止まりそうになる。
「ここ、学校だよ」
「知ってる」
「文化祭中」
「それも知ってる」
「人来るかも」
「来たら終わる」
真顔で言うから、緊張の中で少し笑ってしまう。
その笑顔を見た恒一くんが、かすかに目を細める。
「だめ?」
ずるい聞き方だと思う。
そんな顔で言われて、断れるわけがない。
私は小さく頷いた。
次の瞬間、彼の唇がそっと触れた。
ほんの短い、やさしいキス。
でも心臓が壊れそうなくらい甘かった。