過去の傷も全部、君の熱で上書きして。

廉の胸に顔を埋める格好になり、彼の早い鼓動と甘い体温が全身を包み込んだ。


​「ごめんなさい・・・怖がらせるようなことして・・・。でも、俺からしたら、もっと頼ってほしいし、俺のことだけで頭いっぱいにしてほしいくらいです。・・・俺の愛の方が、絶対に重いですから。」​


廉の手が結衣の髪を優しく撫で、涙で濡れた頬をそっと拭う。


​「あの男があんたにつけた傷も不安も、全部俺が時間をかけて消します。・・・俺、本気なんです。」​


廉は抱きしめていた腕を少しだけゆるめ、結衣の顔を正面からじっと見つめた。

街灯の光の下、誤魔化しの一切ない、まっすぐな瞳。


​「大学で出会った時からずっと、結衣さんだけが好きでした。・・・・・俺と、付き合ってください。もう''先輩と後輩''じゃなくて、一人の男として、結衣さんの隣にいさせてほしい。」​


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