過去の傷も全部、君の熱で上書きして。

その無防備で年下らしい必死な姿に、結衣の胸はドクンと激しく打ち鳴らされ、愛おしさが一気に限界突破した。


​「・・・ダメ、じゃないよ。帰らない。ずっと側にいるから。」


​結衣がそう答えてベッドの端に腰を下ろすと、廉は心底安堵したように息を吐き、そのままぐいっと腕を引っ張って結衣をベッドの上に引き込んだ。


​「廉くんっ・・・! 風邪うつっちゃうよ。」

「うつってもいいです。うつったら俺のせいにしてください。」


​すっぽりと廉の大きな腕の中に抱きかかえられ、胸元に顔を埋められる。

熱の残る高い体温と甘い匂いに包まれて、結衣の心臓は跳ね上がりっぱなしだ。​

すると、廉がゆっくりと顔を上げ、濡れた瞳で結衣の唇をじっと見つめてきた。


​「ねぇ・・・・・ちゅーしよ?」​


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