過去の傷も全部、君の熱で上書きして。


一人にされたくなかった。

他の誰でもなく、結衣先輩に側にいてほしかった。

​『ねぇ・・・ちゅーしよ?』​

口から出た言葉を、自分でも少し引いた目で見ていた。

どれだけ甘えてるんだ俺は。

・・・でも、熱に浮かされた頭で、目の前にある可愛すぎる結衣先輩の唇をどうしても奪いたかった。

​『ダメ。・・・風邪治ったらね。』​

あっさりとお預けを喰らい、本気で不満で拗ねてしまった俺に、結衣先輩がクスッと笑った。



​────チュッ。​




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