過去の傷も全部、君の熱で上書きして。
「・・・はぁ、っ・・・・・。廉くん、いきなり・・・っ。」
息を荒らし、体温を上げてトロけた目で俺を見上げる結衣先輩。
俺はその可愛すぎる耳元に口腔を寄せ、低く甘い声で囁いた。
「言いましたよね。『風邪が治ったら、いっぱいしてあげる。』って。」
「っ、それは・・・っ!」
「約束は守ってもらいます。あの日、俺がどれだけ耐えたか・・・。結衣ちゃん、分かってます?」
「結衣ちゃん」と再び名前を呼ぶと、結衣先輩の頬がカッと真っ赤に染まる。
「・・・あの日のキス、すっごく嬉しかったです。でも、頬じゃ全然足りない。」
結衣先輩の腰を力強く引き寄せ、密着させる。
逃げ場を無くされた結衣先輩は、照れくさそうに瞳を揺らしながらも、観念したように俺の首に手を回してくれた。