過去の傷も全部、君の熱で上書きして。

「藤崎先輩、今日の打ち合わせ資料のチェック、お願いできますか?」

「あ、うん。ありがとう、瀬戸くん。デスクに置いておいて。」​


昼前のオフィス。

結衣と廉は、これまで通り''頼れる先輩と優秀な新人''の顔を完璧に演じ分けていた。

社内恋愛、しかも3歳年下の教育候補者との交際なんて周囲に知られたら大騒ぎになる。

結衣の立場を守るためにも''会社では絶対に秘密''という約束を交わしていたからだ。


​(・・・・・うん、ちゃんとお仕事モードになれてる。大丈夫・・・。)​


< 74 / 146 >

この作品をシェア

pagetop