英語の天才は日本語がちょっと不自由!?
「へえ、健二の親戚なんだ。面白そうじゃん!」


私は拳を握りしめてワクワクしていたが、ふと、隣に立つ律の様子がおかしいことに気づいた


律はカタカタと小さく震える自分の右手を、左手で強く抑えつけていた


その目は、トーナメント表に書かれたもう一人の名前を、激しい憎悪、あるいは恐怖を孕んだ目で見つめている


『白銀 怜《しろがね れい》』


「……律? どうしたの?」


私がそっと律の制服の袖を引くと、律はハッと我に返り、すぐにいつもの冷徹なポーカーフェイスに戻した


「いや、何でもない。……ただ、少し昔の知り合いが相手にいるというだけだ」


「嘘つけ」


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