英語の天才は日本語がちょっと不自由!?
健二が厳しい目で律を睨む


「黒崎。白銀怜といえば、中学時代のお前の相棒にして、ディベート界の伝説だろ。お前がディベートを辞めて生徒会長に専念したのも、2年前の全国大会で奴に……」


「橘くん」


律の声が、生徒会室の温度を氷点下まで下げた


「その話は、今この部活には関係ない。俺は幽霊部員としてお前たちのサポートをするだけだ。私情は挟まない」


そう言い残して、律は「先に戻る」と書類をまとめて部屋を出て行ってしまった


バタン、と閉まるドアの音が、妙に重たく響く


「なによアイツ……。ひいろが心配してんのにさ」


紬が不満げに呟くが、私は胸の奥がキュッと締め付けられるような痛みを覚えていた


幼馴染として、ずっと隣にいたのに。


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