英語の天才は日本語がちょっと不自由!?
律がそんな暗い目をしているのを、私は知らなかった


「……佐々木」


健二が真剣な顔で私を見た


「白銀怜は化物だ。相手の矛盾を完璧に見抜き、冷徹に論破する。かつて黒崎と白銀はペアを組んで無敗だったが、ある大会の決勝で直接対決し、黒崎は完膚なきまでに叩きのめされた。それ以来、黒崎はディベートの舞台から逃げたんだ」


逃げた……


律が?


いつだって私の前に立ち、どんなトラブルからも私を守ってくれた、あのカッコいい律が?


「逃げてないよ」


私はきっぱりと言い放った


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