英語の天才は日本語がちょっと不自由!?
夕暮れの屋上、不器用な約束
夕日に染まった学校の屋上
フェンスに寄りかかり、オレンジ色の街並みを見つめていた律は、激しい足音と共にドアが開いた音に肩を揺らした
「はぁ、はぁ……見ぃつけた!」
息を切らしながら、前髪をめちゃくちゃにして立っている私を見て、律は驚き、すぐに困ったような笑みを浮かべた
「……緋彩。お前、本当に相変わらず猪突猛進だな。俺を追いかけてどうするんだ」
「どうするもこうするもないよ! 律、さっきの暗い顔は何? 私の知ってる律は、いつだって前を向いてて、私のバグった日本語を的確にしばき倒すスパルタ生徒会長だよ!」
私は歩み寄り、律の目の前で立ち止まった
「白銀怜って人に負けたのが、そんなに悔しかったの?」
ストレートすぎる私の言葉に、律は一瞬目を見開き、それから諦めたようにふっと視線を落とした