英語の天才は日本語がちょっと不自由!?
「……悔しかったさ。それ以上に、怖かったんだ」


律は自分の右手をじっと見つめる


「怜のディベートは完璧だ。相手の言葉の隙を突き、人格ごと否定する。あの決勝戦の日、俺は怜に徹底的に論破されて、自分が今まで積み上げてきた言葉がすべて無意味に思えた。それ以来、マイクを持つと手が震えるんだ。だから、俺はもう舞台には立てない」


いつも完璧な律が、初めて見せた弱音。


胸が締め付けられるように痛む


だけど、だからこそ、私の心に眠る熱いパッションがふつふつと燃え上がってきた


「意味が……『四面楚歌』だよ、律!」


「……それを言うなら『意味不明』だろ。四面楚歌は敵に囲まれて孤立することだ」


律がいつものように条件反射でツッコミを入れる


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