英語の天才は日本語がちょっと不自由!?
――決戦前夜


「おい、白石。そこの文法がまた崩壊している。どうして現在完了形を使うべきところで、過去形と進行形をごちゃ混ぜにするんだ」


大会を明日に控えた日の夜


私たちは学校の部室に残り、律が作ってくれた帝都国際高校の対策ノートを手に、最終チェックを行っていた


ホワイトボードの前で、健二が紬の書いた英文を指さして呆れたようにため息をつく


「えー、だってさ! 『もう終わったし、今もマジヤバい!』って雰囲気を伝えたかったんだもん! ニュアンスで伝わるっしょ!」


紬がシャーペンを振り回しながら抗議する


「ディベートのジャッジにニュアンスは通用しないと言っているだろう。ほら、貸しなさい。ここをこう直すんだ」


健二は紬の隣に歩み寄ると、彼女の手元を覗き込むようにして、ノートに綺麗な英文を書き込んでいく


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