英語の天才は日本語がちょっと不自由!?
白銀怜は健二を一瞥もせず、私の隣に立つ律へと視線を向けた


その口元が、退屈そうに歪む。


「やあ、律。2年ぶりだね。君がまたディベートの会場に足を運ぶなんて意外だ。……もっとも、今回はステージの下で、その無能な部員たちの泥臭いおままごとを眺めるだけの一観客のようだけど」


ピキッ、と廊下の空気が凍りついた。


律の右手がかすかに震え、制服のポケットに突っ込まれる


「……白銀。俺たちのことはどう言ってもいい。だが、俺の部員たちを侮辱することは許さない」


律が低い声で言い返すが、白銀はフッと鼻で笑った


「事実を言ったまでさ。データも論理もない、ただスピードが早いだけの野生児に、まともな英語も話せない有象無象。帝都国際の完璧な論理の前で、君たちが何秒耐えられるか、楽しみにしているよ」


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