英語の天才は日本語がちょっと不自由!?
いつもは生徒会室の机を挟んで話しているのに、こうして外で並んで歩いているだけで、胸の奥がトクトクと脈打つのが分かる


チュロスを買ってベンチに座り、お互いの部活の頑張りを振り返っていると、律がふと真面目な顔をして私を見つめてきた。


「緋彩。あの大会の時、お前に『律の言葉は私の盾、私の英語は律の剣』って言われて……本当に救われたんだ。俺、もう一度ディベートに向き合ってみようと思う」


律のまっすぐな瞳が、私を捉える


「……だから、これからも俺の隣にいて、俺の剣になってくれないか。部活の仲間としてじゃなく、ずっと……」


「律……」


それは、部活の相棒としてだけの意味じゃないような、深い響きを持っていて


私の心臓は、ジェットコースターに乗ったみたいに激しく跳ね上がった。


だが、そんな私たちの甘い雰囲気をぶち破るように、園内のスピーカーから不穏な迷子アナウンスが流れ始めた


――それも、めちゃくちゃに切羽詰まった「英語」のアナウンスで!

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