英語の天才は日本語がちょっと不自由!?
世界大会への切符!最後の試練
生徒会選挙の騒動も無事に解決し、黒崎律は圧倒的な支持率で生徒会長に再選された
そして我が英語ディベート部には、もう一つ、とてつもなく大きな変化が起きていた
そう――放課後の屋上で、あのエリート帰国子女の橘健二が、ギャルで常識人の白石紬に「僕の人生に君という変数が必要だ!」と理屈っぽすぎる告白をし、見事にダブルカップルの片割れが誕生したのだ
「ちょっと健二! そこの単語、ウチのノートだと過去形になってんだけど!」
「……はぁ。白石さん、いや、紬。何度も言わせないでくれ。そこは現在完了形だ。君は本当に文法が自由すぎる」
放課後の部室
テキストを広げる二人の距離は、明らかに以前より近かった
健二は「紬」と名前で呼ぶたびに、まだ少し耳の後ろを赤くしている
「えー、だって付き合ってんだから、そこは恋人のパッションでウチの英語を理解してよ!」